2022.10.26-e建機チャレンジ大会
「WG07 遠隔操作・自動化で実現する安全・安心な作業現場と迅速な災害対応」グループでは、建設機械を遠隔で操縦し、その作業時間や作業品質を競うe建機チャレンジ大会を開催しました。
➀ 遠隔操縦建機を実際の建設現場で活用できるように社会実装へのチャレンジです。遠隔ロボティクス技術、映像、通信のそれぞれ先端の企業のみなさんに協力をいただきました。
② 深刻な人材不足と高齢化が課題の建設業界で、遠隔操縦士、パイロットという新しい職種創出、非就労者や未経験者による新しい人材創出へのチャレンジです。
③ 災害救助、復旧支援での遠隔操作技術活用のチャレンジです。一刻を争う災害発生時に協力できる人が遠隔で安全に救助作業に参加し、できる限りの救助活動を進められる環境を目指します。
e建機チャレンジ大会
一般社団法人運輸デジタルビジネス協議会、 一般社団法人千葉房総技能センター 共催
国土交通省「遠隔施工等実演会~施工DXチャレンジ~」タイアップ企画
開催会場 遠隔操作会場(メイン会場) 港区六本木 ウイングアーク1st 36F 特設会場
建設機械稼働会場 千葉房総技能センター 筒森 AI センター
出場選手 駒澤大学eスポーツサークルチーム、ちばサポステチーム、丸磯建設チーム、
プロ&学生eスポーツプレイヤーチーム、千葉消防レスキューチーム
協賛 (株)大林組、矢崎総業(株)、伊藤忠商事(株)、ウイングアーク1st(株)など
参加者 関係官庁、自治体、メディア、関連企業、ワーキンググループメンバーなど
両会場で100名以上
協議内容 2人1チームとなり六本木から遠隔操作で、千葉房総技能センター内に設置され
たコースにある油圧ショベルとキャリアダンプを操作しコースに沿って土砂を
積込み移動させ、時間と正確性を競う
結果 千葉消防レスキューチームが優勝!
事前に安全性や技術のテストとして7月にプレ大会を開催し、選手は経験者に限定、操作会場と建設機械は数キロの距離で実現性をチェックしています。主に通信関連の課題が発生し、ARAV株式会社さんや伊藤忠TC建機株式会社、ワーキンググループメンバーの協力でなんとか無事に完了することができました。
このテスト結果をふまえて、今回はベテランの建機オペレータだけでなく学生や就労支援組織であるちば地域若者サポートステーションで就労活動をされている皆さん、消防レスキュー部隊の皆さん、プロゲーマー、eスポーツ経験者など実際の建設現場での経験がない方々12名にも参加いただきました。
デジタル世代、ゲーム世代の皆さんは若干の練習のみで全員がコースを制覇し、建設機械にも非常に興味を持っていただくことができました。 建設業での新しい働き方が実現できるのではないかと考えています。
※メディアの方々の関心も高く、様々な媒体で紹介して頂きました。
NHK 首都圏ネットワーク
https://www.nhk.or.jp/shutoken/chiba/article/007/02/
テレビ朝日ニュース放映
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000273338.html
日刊建設通信新聞社公開
https://www.youtube.com/watch?v=EQfIyah3bVM&t=6s
北國新聞、秋田さきがけ新報、岩手日報、茨城新聞、四国新聞、中國新聞、信濃毎日新聞、中部経済新聞、山形新聞、東京新聞、千葉日報、産経新聞
Yahooニュース
eスポーツと建設業界の関係強化が進行中!建機の遠隔操作にプロゲーマーの妙技が役立つと注目される
https://news.yahoo.co.jp/articles/0b458ed5c65020cda3a1086588af77f44288758c
ITmedia エグゼクティブ
建設業界、eスポーツプレーヤーに熱視線 建機の遠隔操作に技を 若手技能者確保へ
建設業界がゲーム対戦競技「eスポーツ」のプレーヤーに熱視線を送っている。
https://mag.executive.itmedia.co.jp/executive/articles/2211/22/news078.html
今回のe建機チャレンジ大会は、WG07の活動の一環として企業を超えたWG参加各社、および支援いただきました多くの企業との共創により実現しました。1つの思いに賛同し、企業を超えた共創の取り組みには無限の可能性があることが今回のe建機チャレンジ大会を通じて確認することができました。みなさんのこの活動が建設業界の新しい未来を創る大きな一歩になりました。
その後、e建機チャレンジ大会とのタイアップ企画として開催されました国土交通省主催の「遠隔施工等実演会~施工DXチャレンジ~」にもTDBCとしてWGメンバーが中心となり出展、また、e建機チャレンジ大会優勝チームの「千葉消防レスキューチーム」のメンバーも招待参加しました。
今後、TDBCとしては、WGメンバーと連携して社会実装に向けた安全性の確保、資格、教育制度などを国土交通省の自動化施工の現場導入促進のこれからの議論に向けて「建設機械施工の自動化・遠隔化 サブワーキングメンバー」として社会実装に貢献していく予定です。
国土交通省 発表資料
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001573707.pdf